産んでくれて 育ててくれて ありがとう ~2020年12月

さわやかおかざき館(愛知県岡崎市)
飯尾 武志 副施設長

 私は愛知県一宮市で生まれ、稲沢市で育ちました。

 小さい頃に両親が離婚し、父に引き取られました。父は自分の為に朝早くから夜遅くまで仕事を頑張ってくれ、祖父母にもたくさん愛情を注いでもらいました。そんな中、私が小学校1年生の時に小児てんかんにかかり、1年間の入退院生活を送りました。その後も服薬治療や定期検査等が続き、完治したのは20歳を迎えた時でした。すごく心配させてしまいましたし、迷惑をかけてしましました。

 私が中学1年生の時には父が再婚し、新しくお母さんが来ました。最初は不安や戸惑いで、どう接していいのか分からず距離を置くこともありましたが、私に対して自分の子どものように真剣に向き合ってくれました。学校や塾、私が成長する過程を優しく見届けてくれ、多くのサポートをしてくれたこともあり、私も自然に『お母さん』と呼ぶようになっていました。お世辞でも裕福というにはほど遠い家庭環境でしたが、私が今こうやって多くの仲間と仕事ができ、何不自由なく生活できるのは、両親や祖父母の存在が大きかったからだと感じています。

 現在は私も結婚して家庭を持ち、子どもを育てる立場になりました。改めて親の偉大さを知ると共に、存在のありがたさを痛感しています。母と同じく私は息子と血が繋がっていませんが、母が私にしてくれたようにたくさんの愛情を持って子どもたちと真剣に向き合い育てていこうと思います。

 お父さん、お母さん、そして亡き祖父母へ。私を育ててくれてありがとうございます。