コロナに負けず、成長できる年にしよう

【新年を迎えて】

 皆さん、明けましておめでとうございます。今年も1年、よろしくお願いいたします。

 昨年から新型コロナウイルスの脅威が全世界に広がり、年末年始は感染に注意して外出を控えたり、親戚とも会わず自宅で静かに過ごすなど、いつもとは違う過ごし方をした人が多くいるようです。今年もまずは、新型コロナウイルスの感染予防を徹底した生活やサービスの提供が求められると感じています。まだしばらく予断を許さぬ状況が続くと予想されますが、皆で力を合わせてこの難局を乗り越え、より一層成長できる1年にしたいと思います。

また、年末年始においては、休まずお客様のために毎日笑顔で働いてくれた素晴らしい仲間がたくさんいます。年始の月例会議では、そうした仲間たちに向けて感謝の拍手を送りました。年末年始に休みがあることは、当たり前のことではなく、自分が休んでいる間に頑張ってくれている仲間がいることを忘れないでください。

 コロナ禍において、ボナーのカラオケ・飲食事業の業績に大きな影響が出ています。今はまさに「耐える時期」と言えます。しかし、コロナ危機もいつかは終わりを迎えます。この「耐える時期」に何を考え、何をするかということがとても大切です。コロナが収束した時に次の新たな一手をすぐに出し、状況の変化に即応できるよう、今私たちが提供しているサービス内容についても見直し、時代に求められるさらに充実した内容のサービスを早期に打ち出していきましょう。

【神尾榮一先生との出会いに感謝】

 年が明けたばかりの1月2日、本社に悲しい知らせが入りました。公認会計士で、当社でも社外取締役を務めていただいた神尾榮一先生が、お亡くなりになりました。

 神尾先生には、当社が株式上場を目指すずっと以前から、当社の幹部や社員に対して会計に関わる指導を熱心に続けていただきました。その親切で心のこもった指導のおかげで、財務・経理に関するノウハウが身に着き、組織として着実に成長を続けることができました。ウチヤマホールディングスが2012年4月にJASDAQへ新規上場を果たした際には、自分のことのように喜んでくださいました。2014年の9月に東証一部へ上場する際も、神尾先生が縁の下で支援してくださったことが大きな力になりました。

 2015年には当社の社外取締役に就任され、昨年6月に退任されるまで、取締役会の中で忌憚のない発言をしていただきました。会議の議題説明のため、神尾先生の事務所に訪問した時には、数字の良い悪いに関わらずいつも「内山さんの会社は、皆さんよく頑張っていらっしゃる」と社員のことをほめていただき、勇気と自信をいただいていました。現在はご子息の神尾康生先生が、社外取締役として当社の経営を支えてくださっています。

 神尾先生は仕事以外の趣味も多く、日本画の腕前はいくつもの展覧会で入選するほどでした。他にもゴルフや釣り、オペラ鑑賞など幅広い分野での造詣が深く、何事にも手を抜くことがないその意欲的な姿勢には、人生の先輩として大いに勉強させていただきました。

 最近は先生の体調不良でお会いする機会がなくなっていましたが、できれば最後に直接会ってお礼が言いたかった、それだけがとても心残りです。神尾先生に育てていただいたこのウチヤマグループを、今後さらに発展させて社会に貢献していくことが、私達の使命であり、恩返しになると考えています。今まで本当にありがとうございました。これからは天国で私たちを見守っていてください。

 当社には、神尾先生のように打算抜きでお付き合いいただく方々が社外にも多くいらっしゃいます。損得勘定だけでは人は動きません。目の前の仕事に一人ひとりが真摯に向き合いながら、全員で社会貢献を目指していくことで、「ウチヤマグループが好きだから」付き合ってくれる仲間をこれからも増やしていきましょう。

ウチヤマグループ代表 内山文治