ウイルスに負けず、健康で楽しく働こう

【世界各地で感染症が流行】

 中国で発生した新型コロナウイルスの感染が拡大しています。日本国内でも感染者数が増えている状況が連日報道されています。観光地では中国人客を始めとして観光客が減少し、ホテルや飲食店等においても集客に大きな影響を受けています。多くの人が集まる大規模なイベントも中止や延期が発表されており、今後は世界全体の経済にさらに大きな影響を与えることが懸念されています。

 アメリカでは、今年の冬にインフルエンザが猛威を振るい、感染者が推定2200万人、死者は1万2000人にのぼると言われています。日本でもこの時期はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行りやすくなっています。特に高齢者施設では体力が低下しているお客様も多くおられますので、毎日の手洗いやうがい、換気の徹底など、予防対策をしっかりと行うようにしましょう。

 病気になるのを防ぐために、体の外側からのウイルス対策も必要ですが、日頃から健康管理に注意して体調を整える内側からの予防対策も大切です。3度の食事による栄養と睡眠をしっかりと取り、1日に少しでも運動する時間を作って、ウイルスに負けない体づくりをすることが、病気を遠ざける一番の方法だと思います。

 私は毎日、朝から晩まで万歩計を身に着けて行動しています。目標は1日1万歩です。仕事の合間には時々現在の歩数をチェックし、今日はちょっと少ないな、という時には散歩に出かけたり、夕方の食事会の後に本社から少し離れた場所で車から降り、そこから徒歩で帰ってくることで歩数を稼いだりしています。おかげで昔から身体は強く、この歳まで大きな病気は一度もしたことがありません。

 また、会社では毎年社員の健康診断を行っています。精密検査や治療が必要と診断された場合には、すぐに近くの病院で診察を受けるようにしてください。早めに対処していれば軽症で済むところが、長く放置していたために症状が重くなり、入院や長期療養になってしまうと、お客様や仲間にも、そして大切な家族にも迷惑をかけてしまいます。

【笑顔を出して免疫力をアップしよう】

 身体の健康は、心の健康とも密接な関係があります。「笑う門には福来る」ということわざもあるように、日頃から自分自身が笑顔で過ごす習慣を身につけることが大切です。2004年にウチヤマグループが開催した特別講演会で講師にお招きした筑波大学名誉教授の村上和雄先生は、その当時から「笑うことは体の免疫や自然治癒力を高める効果がある」と言われていました。感動や感謝といった喜びの感情から生まれる「笑い」は、遺伝子の働きを変える効果があり、ウイルスやがん細胞と闘うナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活発化させ、病気のリスクを下げてくれるのです。

 仕事中においても、プライベートな時間においても、常に「笑い」を大切にし、家族や仲間と笑顔で楽しく過ごすことが、病気を予防することにつながります。特に人を褒める行為は、相手だけでなく自分自身の心も豊かになり、笑顔の輪が自然に広がります。私は毎日社員や取引先の方々へサンクスカードを書くようにしていますが、それだけで周囲の人の温かさを感じ、感謝の気持ちが自然と湧いて笑顔になります。皆さんもぜひ毎日実践してみてください。

 ウチヤマタイムズの「キラリ一等星」のコーナーでも毎回紹介されているように、多くの社員の生きがい、働きがいは、仕事を通じて人から必要とされ、感謝されていると感じることから生まれています。いつも周りの人への優しさを忘れず、「謙虚」「気付き」「感動」「感謝」の『仕事の4K』を実践しましょう。そして、お客様の喜びが溢れるサービスを提供しながら、その喜びを自分自身の喜びと笑顔に変えることで免疫力をアップし、健康第一で毎日楽しく働きましょう。

ウチヤマグループ代表 内山文治