プロとしての誇りを胸に、共に成長しよう

【企業は人なり】

 10月2日で、株式会社ウチヤマホールディングスは設立15周年を迎えました。設立の目的は、さわやか倶楽部とボナーの共同持ち株会社としてそれぞれの管理部門を統合し、グループ全体で効率的な運営を行うことでした。その後、共通するコストの削減や部門間の情報共有によるシナジー効果の高まりによって、グループとしての基盤が徐々に強化していったことで、後の株式上場へまっすぐに突き進むことができました。この上場準備を進める段階においても、経営管理に関わる様々な視点を取り入れながら内部統制システムが整備されたことにより、管理部門の社員に様々なスキルが身に着き、結果としてグループの経営体制が強固なものになっていきました。

 企業というのは人財なくして成り立たちません。これからも皆さんの持っている素晴らしい知識と能力を活かし、グループ全体の中で高め合うことで、さらに社会に貢献できる会社に成長していきたいと考えています。現在はコロナ禍で大きな影響を受けている事業もありますが、ウチヤマホールディングス、さわやか倶楽部、ボナーのそれぞれの会社が手を取り合って支え合いながら、これからも共に成長していきましょう。

【プロとアマの違いとは】

 社会人、企業人として、仕事の対価としての報酬をもらっている以上、100%の仕事を実行するのは当たり前のことです。求められている100%の仕事を、いかにして101%かそれ以上の価値にしていくかが大切です。新型コロナウイルスも必ず落ち着く日が来ます。今は人も企業も、様々な我慢の中で生活をしています。多くの人が経済的な不安を抱える中、日本経済を立て直していくのも企業としての重要な使命であると感じています。 先日、日本建設様から送られてきた社内報「N-WAVE」に、興味深い話が掲載されていました。臨済宗方広寺派の管長・安永祖堂師のお言葉で、プロとアマの違いについてこう語っておられました。「一年三百六十五日、いつも心がけているのがプロ、気が向いたときに思い出すのがアマ。あるいは、それを仕事としているのがプロ、趣味としているのがアマであろうか。」目標とその達成に向けた覚悟の違いが人生を支配するということを示唆するものだと思います。私自身も多くの素晴らしい成功者の方にお会いする中で、そのことを実感する場面が数々ありました。ウチヤマグループで働く皆さんにも、これから先の人生に大きな目標を持ち、成功の3方程式である「素直さ」「プラス発想」「勉強好き」を実践しながら、プロとしての自信と誇りを持って仕事に取り組んでほしいと願っています。

【感謝の気持ちを忘れずに】

 私は日頃からよく神社に参拝します。難しい問題を抱えている時、それが無事に解決できた時、思いがけずラッキーなことが起きた時など、色々なことが起こる度に近くの神社へ行き、神様の前に立って感謝の気持ちを声に出して述べます。そうすると、自然と謙虚な気持ちになり、周りの人を大切にしたいという思いが湧いてくるのです。

 今月の推薦図書『THINK LIKE A MONK』という本の中には、「世界最強の薬」という表現で、感謝をすることの現実的な効果について書かれてあり、共感するところが多くありました。読書の秋です。気になる方はぜひ本を読んでみて、良いと思うことは積極的に実践してみると良いと思います。

 私たちは一人では生きていけません。どんな時にも「感謝」の気持ちを忘れないことが大切です。仕事や家庭においても、まずは周りの人たちが日頃から支えてくれていることに感謝の気持ちを持ち、「ありがとう」という言葉を直接伝える機会を増やしていきましょう。そして、お客様や取引先、家族など周囲の人々を幸福にするため、それぞれの分野のプロとして自分の能力を磨きながら、社会や会社に貢献できる仕事を行っていきましょう。

ウチヤマグループ会長 内山文治