新年度に新たな目標を立てよう

   【新入社員を迎えて】

 4月から新年度がスタートしました。昨年度に決めた目標や予算に対する結果を振り返り、良かった点や悪かった点について確認し、その内容を踏まえて今年度の新たな目標を立てましょう。

 3月31日には、新入社員の入社式を行いました。今年は9名の新卒社員がさわやか倶楽部に入社してくれました。入社式には私も出席し、ウチヤマグループの「理念と哲学の手帳」を新入社員に手渡して、その手帳に込められた意味と想いを伝えました。

 一昨年から現在も続くコロナ禍で、私たちの事業は大きな影響を受けました。今年入社した社員にとってもこの2年間は、学生生活の中で授業が対面で受けられなかったり、部活やサークル活動が制限されたり、アルバイトに行けなくなったりして、大変な思いをされた方も多かったと思います。しかし、そうした環境の変化があったからこそ、オンラインで勉強や就職活動をしながら、ITツールを使いこなす能力を早い段階で身につけられたことは、社会に出てからも確実に役に立ちます。また、今まで先輩たちが経験したことのない苦労や困難を乗り越えながら、自分のやりたいと思える仕事に就けたことは、成功体験の一つとしてこれから生きていく上での自信となるでしょう。今後の「ウィズコロナ」の局面において、そうした知識や自信は武器となり、組織を改革していくための原動力にもなると思います。新入社員の皆さんの活躍を大いに期待しています。

 また、4月7日にはインドネシアからの特定技能外国人材36名の歓迎セレモニーを本社で行いました。コロナ禍の影響で長い人は1年近く入国できない状態が続き、不安を抱えた日々を乗り越えて、ようやく日本に来ることができました。早く日本の環境に慣れて、さわやか倶楽部の施設で楽しく仕事ができるよう、職員の皆さんの温かいサポートをお願いします。

【東証スタンダード市場へ移行】

 昨年の4月1日に私がウチヤマホールディングスの社長から会長に代わり、早いもので1年が経過しました。山本社長を中心とする新体制を、幹部をはじめとする職員の皆さんが支えてくれ、周囲の取引先の方々からも温かいご支援をいただけたことで、この一年も順調に仕事を進めることができました。この場を借りて心から感謝申し上げます。いつもありがとうございます。

 新年度を迎えるにあたり、ウチヤマグループのさらなる飛躍を目指して、組織の再編成を行っています。ウチヤマホールディングスの総務部の中に「海外業務課」を新設し、さわやか倶楽部の子会社がインドネシアで運営している職業訓練校の卒業生が日本で安心して仕事を続けられるよう、サポートできる体制を整えています。また近い将来は、当社の介護施設だけでなく、日本国内にある外部の企業へもインドネシアの人材を受け入れてもらえるよう、海外業務課が中心となって働きかけを行なっていく予定です。

 ウチヤマホールディングスは、今から10年前の2012年4月20日にJA SDAQへ新規上場し、その後、東証二部、東証一部と、事業の成長に伴って上場区分を変えてきました。そして、今年の4月4日に東京証券取引所の市場再編が行われ、当社は新しい3つの区分のうち「スタンダード市場」へ移行することになりました。企業統治に対する考え方は年々変化しており、投資家の目線も厳しくなる中で、今後も上場企業としてしっかりと業績を上げながら社会的な責任を果たしていく必要があります。

 私は4月12日で81歳の誕生日を迎えました。おかげさまでこれまで大きな病気をすることもなく、健康に過ごせたことに感謝しています。これからはより一層体に気をつけながら、皆さんと一緒にもっと会社を成長させられるよう、そしてもっと社会貢献ができるように、私自身もさらに自己成長を目指します。皆さんも自分の人生を今よりもっと輝かせられるよう、新年度に新たな自分自身の目標を立て、実現に向けて日々努力していきましょう。

ウチヤマグループ会長 内山文治