産んでくれて 育ててくれて ありがとう ~2022年7月

さわやかゆう輝の里(千葉県千葉市)
伊藤 啓介 さん

 私は1995年7月10日、千葉県千葉市に2人兄弟の次男としてこの世に生をうけました。お腹にいた頃は母が入院していた産婦人科まで兄も毎日来てくれていたと聞きました。産まれてからは私に不整脈が見つかり、心配が絶えなかったと聞いています。2歳の頃に母子家庭となって、一般的な家庭環境ではありませんでしたが、母の支えのおかげで不正脈以降は大きな病気や怪我なく育つことができました。

 学生の頃は勉強と運動が得意ではなく、周りのクラスメイトからイジメや馬鹿にされることが多くあったため、揉め事が絶えず学校からの電話が多くなり、不登校になった時期もありました。母はそんな私を心配して習い事を探してはいろいろな所へ見学に行き、小学5年生の時に和太鼓を始めました。それから中学、高校時代は趣味として和太鼓を続けました。コンクールや海外での公演で移動が多かったのですが、母はいつも仕事が忙しい中、送り迎えをしてくれました。

 母はいつも「自分で決めたことは最後までやり通しなさい」と言い、この言葉と支えがあったことで学校生活も和太鼓も頑張ることができ、18歳の時には和太鼓で千葉県代表になりました。

 その後、母の勧めもあり2017年10月16日にさわやかゆう輝の里へ入社しました。初めての介護職でいろいろと不安がある中、好きな音楽の活動をするために東京の音楽事務所にも所属して歌やダンスの勉強に通い、帰宅が夜中になったり、時には朝帰りすることもありました。きっと母は心配だったと思います。それでも顔に出さず「頑張りなさい、まだ頑張れる」と励まし応援してくれます。今の私があるのは、いつまでも心配し続け、挫けそうになると喝を入れ、母子家庭でも周りの家庭に負けないくらいの熱量を持った母だからと思っています。

 これからも母と二人三脚で頑張っていきます。お母さん、産んでくれて、育ててくれて、ありがとう。