ライフマップで生きがい発見!! story17
さわやか新居浜館
【愛媛県新居浜市】
昭和22年8月生まれ、現在73歳の関様は、これまで独居生活をされていましたが、2019年8月に十全総合病院に入院となり、一人暮らしが困難と判断されたため、同年11月にさわやか新居浜館に入居となりました。そんな関様に、これまでどんな生活を 送ってこられたのか、担当の神野ケアマネジャーと一緒に 「ライフマップ」を使って振り返っていただきました。
関様は愛媛県新居浜市生まれ、3姉妹の末っ子として生まれ、幼少期は地元の岸の上町で過ごされました。18歳のときに地元の床屋に就職され、青春時代を過ごされたそうです。20歳の時に結婚し、女の子1人を授かりました。その後も子育ての傍らでいろいろと仕事を変えながら30代を過ごされていましたが、40歳くらいのときにご主人が蒸発され、それからはお姉様と同居して支援を受けながら、68歳になるまでずっと働き詰めで、娘様との二人三脚で歩んでこられました。当時を振り返って「あの頃は本当に必死だった。娘には苦労をかけたけど、今思うと家庭を持ってよかった」そんな娘様も結婚して県外へ行かれます。
関様は昔から家事、掃除が得意で、入居当初からご自分の居室内のほうきがけをされる他、施設で使用するお絞りたたみや洗い物も進んで手伝ってくださっています。「ゆっくりしたいんだけど目に入るとしたくなって…」と笑顔で応える関様。以前は歩行器も使われていましたが、最近は車イスを利用されるようになって行動範囲が限られる中でも、少しでも動きたいという思いが伝わってきます。ご自分の体調管理や転倒予防についても、普段からとても気を遣っておられます。
今回「ライフマップ」を通じた聞き取りから見えてきたのは、これまで仕事一筋で娘様を一生懸命に育てて来られた関様の姿でした。ライフマップの作成中も「これまでは仕事ばっかりだったから…」と言われていた関様。これからは施設の中でゆっくりと過ごしながら、好きなことを楽しんで過ごしていただきたいと思っています。
食べることが大好きで、以前は外食レクに必ず参加されていた関様。特に寿司や焼き肉が好きで、バイキングのお店に行って自分で選ぶのも楽しみにされていました。最近は新型コロナウイルスの影響で外食レクもなかなか実現できませんが、フロアごとの行事やレクレーションでの食事を楽しんでいただいています。カラオケも大好きで、隔週で行っていた施設内のカラオケ大会では、素敵な歌声を披露してくださっていました。こちらもコロナの影響で皆が集まることは難しくなりましたが、フロア単位で定期的に実施するカラオケレクを楽しまれています。またコロナが落ち着いたら、多くの入居者様の前で歌声を披露していただきたいと思います。
目指せ100歳!!気候が暖かくなれば、歩行訓練の時間も増やして、関様がいつまでも元気に笑顔いっぱいで過ごしていただけるよう、支援を続けてまいります。
(加地 隼人)
※写真・文章は、入居者様ご本人およびご家族様の許可を得て掲載しています。