好きなことを続けられる喜び

ライフマップで生きがい発見!! story25
さわやかみなと館(新潟県新潟市)

  2015年12月12日に「さわやかみなと館」にへ入居された山田様は、昭和10年5月9日生まれの86歳。ファッションや音楽、読書を好まれる笑顔が素敵でとてもおしゃれな女性です。

  山田様は新潟市白根の生まれです。白根では毎年6月に開催される白根大凧合戦という有名な凧の祭りがあります。子供の頃はご友人やご家族と毎年のように出掛けられ、楽しみにされていたそうです。

  学生時代はバレーボール部に所属され、強豪校であったこともあり熱心に部活動に取り組まれていたそうです。ご友人と登山やスキーにもよく出掛けられたそうで、お話を伺いながら活動的な一面が見受けられました。

  高校卒業後は洋裁の学校へ進学し、有名なデザインの先生から学ばれました。東京の学校へ通ったこともあったとのことで、とてもモダンな授業が面白かったことを話してくださいました。そこで学んだことを活かすため、卒業後は洋裁の先生としてお仕事をされたそうです。ダンスパーティーへ出掛けることもあったとのことで、華やかな生活を笑顔で振り返りながら話してくださいました。お休みの日にはご友人とランチや旅行を楽しみ、家事に育児に忙しいながらも充実した日々を送られていたそうです。

山田様のライフマップ

  ライフマップを活用しながら山田様の人生を振り返る場面に立ち会うことで、施設での生活に対する思いも聴かせていただくことができました。

  みなと館での山田様の朝は、お化粧をして身なりを整えることから始まります。「女性が人様の前に出る時は、きちんとお化粧して身なりを整えるものです」と、教えてくださいます。食事の後は必ず食堂の掃き掃除を行い、食堂のお花も活けてくださいます。いつもフロアを清潔に華やかにしていただいています。読書や書道、音楽鑑賞等、好きなことを楽しんだり、仲の良い入居者様と会話を楽しみながらのお茶の時間も大切なひと時です。また、芋掘りや煎餅の手焼き体験等、臆することなく何にでも挑戦する姿からは、山田様の活動的な一面が今でも垣間見えます。

  ご本人様からは「本を読んだり、音楽を聴いたり、毎日楽しく過ごせたら良い」、ご家族様からは「怪我なく、毎日楽しく精一杯生きてほしい」というご意向をお聞きしています。日々の日課を行い、毎日好きなことを楽しむ。当たり前のことのようですが、そんな日常を継続できることは当たり前ではなく難しいことです。山田様の当たり前の日々を守ることができるように、これからも私たち職員で精一杯サポートさせていただきます。

(丸山 夕紀)

※写真・文章は、入居者様ご本人およびご家族様の許可を得て掲載しています。