年頭のご挨拶

ウチヤマホールディングス 代表取締役 山本武博

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

今年は、元日から能登半島で大きな地震が発生しました。被災された方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。全国で介護事業を手掛けるウチヤマグループとしても何かお役に立てないかということで、さわやか倶楽部が運営する介護施設における被災された要介護者の方の無償受け入れを表明させていただきました。

また、地元の北九州市で1月3日、鳥町食堂街という古くから市民に親しまれている場所で大規模な火災が発生し、ボナーが運営するカラオケ店「コロッケ倶楽部魚町店」も一部被災しました。1月2日に発生した羽田空港での航空機衝突事故も含め、今年の正月はあらためて「いつ何が起こるかわからない」という考えのもとに、事業継続性を見据えた有事への備えの大切さを実感しています。

ウチヤマグループは創業53年目を迎えています。北九州市で始めた事業が日本全国だけでなく、インドネシアを主体に海外へも展開し、グループ総従業員数は約5,000名に及ぶ大きな規模となっております。東証上場企業として社会貢献が重要な使命と考え、これまで様々な環境の変化に対応しながら努力してまいりました。地域の方々、関係者の皆様からのご支援を頂いていることに心から感謝申し上げます。

主力の介護事業につきましては、昨年12月に東京都内で初めて有料老人ホーム「さわやか目白の里」を開設し、首都圏向けの新しいビジネスモデルの実現に第一歩を踏み出しました。障がい福祉分野では、放課後等デイサービスを行う「さわやか愛の家」を全国27ヶ所に展開し、現在グループの介護サービス事業拠点数は120ヶ所、197事業所に及んでおります。さらに海外人材の積極的投入をはじめ、介護事業のDX化を推進する等業務効率化を図り、増収増益基調を維持しております。

ウチヤマグループのもう一つの中核事業であるカラオケ、飲食事業においては、新型コロナウイルス感染症の分類が5類へ移行し活動制限が緩和されたことで持ち直しの動きが進んでいます。こうした状況下、昨年は飲食店1店舗のリニューアルオープンを実施し、カラオケは東京から沖縄まで78店舗、飲食店は11店舗を運営しております。

当社グループは、創業より「人の喜びを創造する」企業グループであり続けることを基礎理念に掲げ、介護施設、カラオケ・飲食店舗とも単なる利用価値を超えた付加価値の提供を目指してまいりました。

長期化するウクライナ情勢や円安の影響によるエネルギー・原材料価格の高騰、消費者行動の変化など取り巻く経済環境は依然として不透明な状況にありますが、「慈愛の心」「尊厳を守る」「お客様第一主義」の基本経営理念のもと、これまでに培われた「接遇とオペレーション」のノウハウをさらに高めることで新たな成長を目指してまいります。

これからも長く社会に必要な存在とされる企業となるべく、一層の努力を続けることで着実な歩みを遂げてゆく所存です。何卒本年もご支援ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年1月4日