さわやかリバーサイド西脇（兵庫県西脇市）
生活相談員 井上 真由美 さん
私は、兵庫県八千代町で井上家の長女として産まれました。妹や弟が生まれてからは、祖父との夕方のドライブが日課になりました。夕食の準備や子どもの世話が大変だからという祖父の気遣いだったようです。近所のお宮さんやお地蔵様にお参りすることが楽しみでした。そんな祖父も認知症を患い、両親が自宅で介護することとなり、特に母は苦労が絶えなかったと思います。そんな母を見て「将来、母を助けることができる職業に就きたい」と感じるようになりました。どんな時でも子どもたちにつらい顔を見せることなく、仕事や家事、介護を担ってくれていた母には感謝しかありません。
父は少し不器用なところがあり、子どもを甘やかすことが苦手だったように思いますが、いつも遠くで私たちを見守ってくれている存在でした。中学ではバレー部、高校では剣道部に入っていましたが、公式の試合だけではなく練習試合にも毎回母と一緒に応援に来てくれていたことは、今も忘れません。週末にいくつもの試合会場を回る時は、ナビもない中で夫婦喧嘩をしながら会場を探した、ということを最近になって母から聞き、ありがたいことだと改めて感じました。大きな声で応援する母を、隣で少し怪訝そうな顔で見ている父の姿を今でも思い出します。きっと父も大きな声で応援したいと感じていながら、恥ずかしくて大声を出せなかったのでしょうが、それも不器用な父らしいと感じました。そんな父も４年前に他界しましたが、今でも父が私たちを見守ってくれていると思います。
私は、お父さん・お母さんの娘として産まれてこれて、本当に幸せです。これからも迷惑をかけるかもしれませんが、見守っていてください。