さわやか東神楽館（北海道上川郡）
介護職員 湯浅 好恵 さん
私は、生まれも育ちもここ北海道の東神楽町で、奥山家の長女として生まれました。
母は、冬はスキーやスケート、夏は水泳や近郊のイベントなどに良く連れていってくれました。どんなに忙しくても笑顔をたやさず、朝から晩までよく動きまわっている元気な母です。
父は寡黙な人ですが、人生の大事な判断の時には必ず父の言葉が私の後押しとなっていました。私が前職を退職した頃、その父が体調を崩して入退院を繰り返すようになり、69歳で亡くなってしまいました。「さわやか東神楽館で仕事をすることになったよ」と伝えて間もなくのことでした。
父のそばで昼も夜も介護をしていた母の、少しでも助けになることはないかと思ったのも、この仕事をやってみようと思ったきっかけの一つです。
小さい頃は私と弟二人の爪切りと耳掃除は、父の役目でした。父のあぐらの中に入りこみ、父のぬくもりを感じながら、あたたかい時間を過ごしていたんだろうと思います。私が父にやってあげたかったことを、今この東神楽館で様々な人生を送ってこられた入居者様一人ひとりに少しでも広げていくことができれば、父への恩返しにもなると思います。
父、母の遺伝子がいっぱい詰まった私です。これからも私ができることで、周りの方々を笑顔にしていきたいと思います。きっとどこかでまた、いろんな壁にぶつかることがあるでしょう。その時はまた話を聞いてください。そして、これからも見守っていてください。
お父さん、お母さん、あなたたちの子どもで良かった。ありがとう。これからも宜しくお願いします。