産んでくれて 育ててくれて ありがとう ~2024年4月

さわやか新門司館(福岡県北九州市)
看護職員 岩﨑 美奈子 さん

お父さん、 お母さん、 産んでくれてありがとう。

私は山口県下関市の豊田町という山の中、蛍と西の市温泉で有名な所で長女として生まれました。きょうだいは6歳下の弟、11歳下の妹の3人です。

私の家は貧乏でした。父は兼業農家で、とても厳しい人でした。私は父が怖くて、母が田んぼから帰るまでお風呂を炊きながら火にあたり待っていました。そんな父の話をする時、母からいつも聞かされていたことがあります。私が生まれる前、父は「女の子が生まれたら捨てる」と言っていたのですが、生まれてきた私を見ると可愛くて、いつも田んぼにおんぶして行っていたのだそうです。

そんな父はお酒が原因で、私が高校生になったばかりの頃に、55歳で亡くなりました。その後は母1人で子どもたちを育てる中で、私には「独り立ちしても困らないように看護師になりなさい」と言っていました。これも貧しい生活を辛抱強く耐えて生きてきた母だから出た言葉だと思います。私は母の言葉を励みに看護師になることができ、今でも本当に母に感謝しています。離婚した後でも子どもをしっかり育てることができたのは、やはり母のおかげです。

その母は75歳の時に胃ガンになりました。独居だった母は吐血したまま車を運転して病院に行って直ぐに入院となり、手術で胃を4分の3摘出しました。退院後も母は独りで生活し、85歳で亡くなりました。退院後の病院受診に付き添い、月2回母の様子を見に行けたこと、北海道や沖縄、その他にも色々と一緒にでかけることができたのが、私の親孝行だと思っています。

私は母が大好きでした。尊敬する母でした。今度は私がそのような母親になりたいです。