産んでくれて 育ててくれて ありがとう ~2023年10月

さわやか行橋弐番館(福岡県行橋市)
看護職員 羽田野 幸枝 さん

私は、福岡県行橋市で2人姉妹の長女として生まれました。母は、妊娠しては流産を繰り返し「やっと授かった子があなたなんだよ。産まれてきてくれた時はとても嬉しかった」といつも話してくれました。生まれてきた子に願いを込めて、幸せな枝と書き「幸枝」と名付けられました。両親は共働きで、いつも祖母が面倒を見てくれました。小さい頃の私は、元気で活発で少しやんちゃな女の子で、祖母から追いかけられていた頃のことをなつかしく思い出します。

母は、私が生まれる前から看護師をしており、私が高校生になる頃まで働いていました。私が小さい頃は産婦人科で働いており夜勤もしていたので、私は「寂しい」と泣きながら寝ていた時もありました。時々母の職場に行き、母の働いている姿を見る機会がありました。とても大変そうでしたが、同時にカッコよく誇りにも感じていました。そんな母の背中を見て「私もお母さんのような看護師になりたい」という夢を抱くようになり、その夢に向かって大分県にある高校の衛生看護科へ通い始めました。実習の時は始発の電車で行かなければなりませんが、母は朝早くから起きて弁当を作ってくれ、私のサポートをしてくれました。私は勉強が好きな方ではなく、そのことで母によく怒られていましたが、父が陰ながらフォローをしてくれ、そのたびに父の温かみを感じていました。そして、やっとの思いで高校を卒業し、病棟での勤務を経験した後、さわやか俱楽部へ入社しました。それから早いもので13年が経ちました。この13年の間も両親にはとても助けられました。

現在私は、5人の子宝に恵まれて毎日忙しくも充実した日々を送っています。近くに住む妹も4人子供がいます。母は9人の孫の世話をよくしてくれます。子供が風邪を引いた時は病院に連れていって看病をしてくれたり、小学校が夏休みなどの長期休みに入った時も面倒を見てくれたりと、実家が託児所のようになっていました。

長男は来年高校を卒業し社会人に、一番下の長女は来年小学1年生になります。こんなに子供達がすくすく成長してくれているのも、幸せで充実した生活を送れているのも、両親のおかげだと思っています。

お父さん、お母さん、ありがとう。本当に感謝しています。