変化に強い組織づくりをしよう

【東証一部上場6周年】

 9月11日、ウチヤマホールディングスが東証一部に上場して6周年を迎えました。これまで多くの方々に支えられて成長しながら、仕事を続けてこられたことに感謝しましょう。

 ウチヤマグループは、私が30歳の時に内山ビル(株)を設立した1971年(昭和46年)から昭和・平成・令和と時代の変遷を乗り越え、来年6月には創業50周年を迎えます。この間、すべて順調に事業展開を進められたわけではありません。時代の流れの中で、大きな試練にぶつかることも何度かありました。

 平成3年以降の不動産バブル崩壊の頃は、貸しビル業が事業の中心で積極的にマンション建設を行っていたため、多額の負債を抱えた状態の中で金融機関からの融資が突然ストップし、「内山ビルは倒産する」と噂されるようになりました。仕事はほとんどできなくなりましたが、その分時間には余裕ができたので、本を読んだり、今後のことを考えたりするようになり、仕事のやり方を見直す良い機会になりました。また、“医者になりたい”と願っていた昔からの夢に思いを馳せ、高齢者をとりまく社会問題や介護のあり方について考えるようになり、福祉や医療の仕事に対する思いが強くなっていきました。そして「このまま諦めてはいけない」「もっと利益を上げて社会のために尽くすんだ」という気持ちを再確認したことが、介護事業へ進出するきっかけとなりました。

 今、こうして会社が成長し、事業を継続できているのは、すべて前向きに物事を捉え、変化を恐れず、強い信念を持って仕事に取り組んできたからだと思います。現在はコロナウイルスによって3密を避けた新しい生活スタイルがスタートしています。今までの常識が通用せず、以前のような生活習慣に戻る保証もない中で、企業も、そこで働く私たち一人ひとりも、考え方や行動の変化が求められています。

【新政権誕生】

  新型コロナウイルスは、世界全体の経済活動においても大きな影響を及ぼしています。8月22日付の日経新聞では、2020年4月~6月期に売上が3割以上減少した企業の割合が、2009年のリーマンショック時を上回ったことが報じられています。国内でも景気の悪化が懸念される中、 8月28日に安倍晋三首相が辞任を表明したことには、私もたいへん驚きました。安倍首相や秘書の方とは、以前から仕事を通じて交流がありましたが、いつも日本の将来のことを考えて発言・行動される姿から、国の指導者としての強い責任感を感じるとともに、リーダーシップのあり方についても学ばせていただきました。安倍首相とのご縁に改めて感謝し、また、今までかけていただいた期待にこれからも応え続けていきたいという思いを新たにしています。

 9月16日の臨時国会では官房長官だった菅義偉さんが新しい首相に指名されました。日本のリーダーが変わることによって、社会の動きも変わってくることが予測されます。日々のニュースや新聞からいち早く情報をつかみ、どのような環境変化にも臨機応変に対応できる心構えをしましょう。今までと同じやり方を繰り返していてもマンネリ化して成長はなく、いずれは時代の変化に取り残されてしまいます。今の環境の中で会社や社会に対して自分は何ができるか、どのように貢献できるかを常に考えることで、次に進むべき道や取るべき行動が見えてきます。

 ウチヤマグループには約5000名の素晴らしい仲間がいます。全員が同じ価値観のもと、基本理念と哲学を理解して実践すれば、5000名分以上のパワーを生み出すことができます。今、国難と言われる時代だからこそ、仲間同士で一致団結し協力しながら、皆で会社の成長、社会への貢献に全力を挙げていきましょう。

ウチヤマグループ代表 内山文治