キラリ★一等星 No.147

さわやか愛の家むなかた館(福岡県宗像市)
センター長 伊音(いおと) 智美(ともみ)さん

 小さい頃は保育士に憧れていましたが、病気で入院を繰り返すほど身体が弱かったために諦め、大好きな子ども達にとって住みやすい家や施設を建てたいと、建築の専門学校に進学しました。しかし、子ども関係のボランティアを始めたことにより、客観的ではなく直接触れ合いたいと一念発起し、26歳で短大入学、28歳で卒業を経て保育士、幼稚園教諭の資格を取得しました。

 資格取得後は年に1回、長くて2週間ほど、海外ボランティアに行き学びを深めました。児童養護施設・乳児院・小児病院・国立病院・日本人医師がボランティアで携わっている病院・マザーテレサの施設など、様々な国の子供たちと触れ合う中で、「生まれてきたことが奇跡」「生まれてきてくれて有難う」と強く感じるようになりました。保育士としてこれから何が出来るのか、何がしたいのかを模索している中で「さわやか愛の家むなかた館」の存在を知り、どんなところだろう?と見学に訪れ、そのまま流れるように入社しました。

 むなかた館は重症心身障がい児に対応しています。生まれて今日までの日々が奇跡でいっぱいの個性豊かな子ども達一人ひとりが望むこと、ご家族が望むことに寄り添いながら、皆で子どもたちのことを考えて支援にあたっています。保護者の皆様からは「子どもに愛情を注いでくださっているので、安心して預けることが出来ます」など、温かなお言葉を頂き、さらに私達もエネルギーを頂く毎日です。

 趣味ではW650という大型バイクに乗っていますが、実は原付に抜かれるほど小心者で、ゆっくりのんびりと季節を感じながら走っています。キャンプも大好きで、大きなテントに寝袋、ランタンなどたくさんのグッズを揃えました。キャンプの日中は友人などとワイワイ楽しみ、翌朝は家族でゆっくり朝食をとっています。お菓子作りも好きで、マフィンやマドレーヌ、ワッフル等を作り、たくさんできた時はむなかた館の職員達とティータイムを楽しんでいます。

 むなかた館の子ども達はそれぞれの特性に応じてゆっくりと成長しています。むなかた館卒業後の進路は、現段階では施設入所もしくは生活介護の利用がほとんどだと思われます。ずっとこのまま関わり続けたい!いつかは生活介護を立ち上げることが目標です。放課後等デイサービスと生活介護が連携し、より良い未来へと繋げて、一生を通して一緒にイベントなど交流が出来たらと思います。むなかた館の子どもたちはみんな本当に可愛いのです。コロナが落ち着いたら、是非遊びにいらしてください!