さわやか柏館(千葉県柏市)
施設長 佐野 翔一 さん
3年前に新型コロナウイルスが流行し始め、その影響で前職の仕事が激減しました。転職を考えていた時、求人サイトを見ると介護関係の仕事が多く目に入ってきました。当時は子供が生まれたばかりだったので、今の時代に最も求められる安定した仕事として介護に興味を持ちました。未経験だったため最初は派遣会社に登録し、なかなか派遣先が見つからない中で採用してくれたのが「さわやかあびこ館」でした。3か月の派遣期間を終えた後、当時管理者をしていた神園施設長(現「さわやかゆう輝の里」施設長)に相談して、正式に社員として入社することになりました。最初は一般の介護職として入社し、その後リーダーを経てあびこ館の管理者となり、現在は「さわやか柏館」にて管理者を務めています。
あびこ館の介護職としてご入居者様と交流を深め、リーダーとして日々の業務に取り組んでいた頃、管理者に昇進するチャンスを頂きました。正直、私に務まるだろうかと不安を感じながらのスタートとなりましたが、一緒に働いていた介護職員から「佐野さんの力になれるならなんでも協力しますよ」と言ってもらい、本当に心強かったことを覚えています。管理者となり、介護職員だった頃に比べると現場に出られる回数も減りましたが、柏館へ異動が決まった際にはご入居者様から手作りの小物入れをプレゼントしていただき、本当にうれしかったです。
私が管理者として心掛けていることは、物事についてその理由、意味を職員に必ず説明することです。私自身、未経験者として介護の世界に入り、最初は本当にわからないことばかりでした。介護職としてスタートしたばかりの頃、自分で車椅子を操作しているご入居者様を見て「大変そうだな。手伝ってあげよう」と思いその方に近づこうとした際、先輩職員から「手伝うことだけが優しさじゃない、自分で動くことがリハビリになる方もいるんだよ」と教わったことがありました。このような経験から、日々一緒に働く職員には考えることの大切さと、物事には必ず意味があることを伝えています。職員が自らご入居者様のことを考え、提案・行動し、それによってご入居者様が喜んでくれる姿を見るとうれしく思います。
プライベートでは、6月18日に第2子が誕生しました。長男は幼稚園生活がスタートして、慌ただしい日々を過ごしています。家族と一緒に過ごせる休日の時間が日々の活力の源であり、楽しさでもあります。長男が幼稚園であった出来事を話したり、お兄ちゃんとして妹のおむつ交換やミルクの手伝いを一生懸命にしている姿を見て「よし!パパも頑張るぞ!」と気合を入れてもらっています。
柏館に異動して1年が過ぎました。これまで感染症の予防対策のため、様々な活動が制限されてきましたが、今年5月にコロナの感染症分類が緩和され、これまで開催が難しかった催し物等がようやく企画できるようになりました。私自身、コロナ流行後に入社した為、コロナが流行する前の施設や会社の状況を知らない立場です。コロナ前を知る職員からこれまでの経験を伝えてもらいながら、知らない職員からは知らないからこその新しい企画などアイデアを募り、様々なチャレンジができるチャンスだと考えています。日々意欲的に新たな取り組みをしていきたいです。
これからも柏館の職員と一緒に、昨日よりも今日、今日よりも明日と、ご入居者様がより良い生活を送れるよう努力します。私自身、まだまだ勉強中ですが、管理者として、さわやか倶楽部の社員として成長してまいりますので、よろしくお願いいたします。