期待と信頼に応えられる企業づくりを

【子年を迎えて】

 皆さん、明けましておめでとうございます。今年も一年よろしくお願いいたします。「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。一年を素晴らしいものにするためには、年の初めにしっかりと目標と計画を立てなければいけないという意味です。ウチヤマグループにとっても、皆さん一人ひとりにとっても、今年一年が素晴らしい年になるよう、目標・計画を明確にし、確実な成長につながる年にしましょう。

 今年は、「子(ね)年」です。「子」は動物でいう「ねずみ」のことで、新しい十二支のサイクルがスタートする年です。「子」の字は「一」と「了」、はじめとおわりが交わって作られています。今までの取り組みが一段落し、新しい挑戦と更なる飛躍を意味しています。正式な干支は「庚子(かのえね)」と呼ばれ、新たな芽吹きと繁栄の始まりという意味があり、草木の生命をはじめとした、命が誕生しようとする状態を指しているそうです。今までの自分自身の仕事の成果を見直し、新たなことにも貪欲に挑戦していきましょう。

 また、今年は『東京オリンピック・パラリンピック』が開催される年でもあります。海外から多くの外国人が日本に来日します。昨年は日本で開催されたラグビーのワールドカップがたいへん盛り上がりましたが、今年もスポーツを通じて各国・各個人が互いを認め合い、称え合い、平和な世界を築いていけるような、素晴らしい社会づくりのきっかけになることを願っています。

【信頼と成長の両立】

 ウチヤマホールディングスにおいては、東証一部に上場して丸5年が過ぎ、現在は6年目に入っています。東証一部上場企業であることで、上場前に比べると、今まで以上に信頼し、期待してくださる方々が増えてきました。本当にありがたいことだと思います。

 さわやか倶楽部では、今年から来年にかけてすでに8施設の新規開設が決まっています。昨年末には、北海道札幌市の公募で選定され、50床の介護付有料老人ホームを開設できることになりました。北海道内で開所している既存の「さわやか東神楽館」「さわやか室蘭館」「さわやかグループホームむろらん」の運営状況も確認され、高く評価していただいたことが選定につながったのだと思います。私たちが一生懸命に取り組んでいる仕事は、必ず誰かが見てくださっています。今結果が出なくても、しっかりと種をまき、水をやり続けていれば、いつか忘れたころに花が咲き、大きな実になることもあります。信頼を一つひとつ積み重ねることで、様々な方面への事業の拡大が可能になります。

 ただし、そうして皆で積み重ねてきた信頼も、一事業所のミスや不祥事、たった一人の誤った考えや行動によって、すべて失われてしまう可能性があります。まさに「100-1=0」です。上場企業として、社会に貢献する使命を全うするために、コンプライアンスの徹底が重要となります。今年は特に内部監査の体制を強化することで、各事業所の管理者が現場で受けた指導内容をしっかりと理解し、適切な運営・指導ができる体制を整えていきます。

 「自分が一番」「会社が一番」という思い上がりや固定観念が、誤った判断のもとになることもあります。傲慢になることなく、常に謙虚な姿勢を忘れないようにしましょう。たとえお客様のことを考えてとった行動であっても、守るべきルールを逸脱していれば、それは私たちの基本理念である「お客様第一主義」とは呼べません。決められたルールの中で、お客様の喜びや生きがいをいかに生み出すことができるか。それが、サービスのプロとして私たちに求められていることなのです。

 年初に行った1月の月例会議では、各部門の責任者から今年1年の目標と決意を皆さんに伝えてもらいました。組織としての目標を必達するために、自分たちが「やるべきこと」は何かを常に考えつつ、同時に「守るべきこと」も頭の中に入れておくことで、社会からの信用・信頼を頂きながら成長できる1年にしましょう。

ウチヤマグループ代表 内山文治