【感謝の一日】
ウチヤマグループは、今年の6月4日で創立50周年を迎えました。当日は、取引先をはじめ多くの方々が本社に来社され、激励のお言葉をかけていただきました。また、祝電やお祝いの花もたくさん届き、本社の雰囲気も一層華やかになりました。これまで多くの方々の支えがあって、半世紀という長い年月をかけて仲間とともに成長できたことに、改めて感謝の気持ちが湧いた一日となりました。
ウチヤマグループは今から50年前、1971(昭和46)年6月4日に、私が内山ビル株式会社を設立したのが始まりです。当初は貸しビルを中心とした不動産業で、当時の田中角栄首相が掲げた「日本列島改造論」による不動産への投資ブームが続き、北九州、福岡、東京などに多くのビル建設を行いました。
時代が昭和から平成に入り不動産バブルが崩壊すると、多額の負債を抱えることになり、一時期は倒産を噂されるなど業績が悪化した時期もありました。しかし、1991(平成3)年から手掛けていたカラオケ事業(コロッケ倶楽部)のチェーン展開が順調に進んだことや、その後進出した飲食事業が成功したことから、経営危機を脱して再び軌道に乗って拡大を続けてきました。
2003(平成15)年、かつて少年時代に、将来は医者になって人生の先輩である高齢者のお役に立ちたいと願っていた私の想いは、介護分野への進出という形に変わり、社会貢献できる事業への本格的な参入が始まりました。翌年には株式会社さわやか倶楽部を設立し、介護付有料老人ホームを中心とする介護施設を全国各地に展開していきました。
その後、持ち株会社として株式会社ウチヤマホールディングスを設立し、2012(平成24)年にはJASDAQへ念願の株式上場を達成。翌年には東証二部へ市場変更し、2014(平成26)年9月11日に長年の夢だった東証一部上場を果たしました。
そして今年の4月には山本武博へと社長を交代し、新しい体制のもとで6月4日に創立50周年を迎えることができました。これもひとえに、お客様からの温かいご支持、取引先の方々によるご協力、地域の皆様のご理解、そして社員やパート、アルバイトを含む従業員の皆さんの努力・研鑽と、そのご家族の援助のたまものであり、改めて深く感謝しています。
【人との縁を大切にして、社会に貢献しよう】
創立50周年を迎え、色々な出来事・思い出がよみがえります。その中で、私が一番大切にしてきたことは「人との縁」です。現在お付き合いのある取引先の方々の中には、創業当時からの長いお付き合いのある方もたくさんいます。特に「内山さわやか会」の会員企業の方々は、当社の業績が良い時も悪い時もいつも変わらない姿勢で応援し、支えてくださいました。今、こうして50周年を迎えることができたのも、そして私たちがこうして仕事ができるのも、周りの方々のおかげです。感謝の気持ちを忘れず、引き続き「社会貢献する」という使命感を持って、仕事に取り組んでほしいと思います。
5月18日には、創立50周年を記念して、地元の「北九州市立医療センター」に50万円の寄付を行いました。新型コロナウイルス感染症と日々闘っている医療従事者の皆さんが安心して業務に携われるよう、お役に立てていただきたいと思います。また、福岡の地域経済誌「ふくおか経済」の6月号には、当社の特集記事を掲載していただきました。今後も50周年を記念して、様々な場面で感謝の気持ちを外部の方々にお伝えできる機会を増やしていきたいと思います。一つの区切りを迎えましたが、ウチヤマグループの歴史にとってはまだまだ通過点です。これからもグループで一丸となり、各事業を通じて地域の発展や社会への貢献に努めていきましょう。
ウチヤマグループ会長 内山文治