感謝を忘れず飛躍の年にしよう

【新年の不思議な出来事】

 皆さん、明けましておめでとうございます。今年1年がウチヤマグループ、そして皆さん一人ひとりにとってより一層成長できる年となるよう、あらためてウチヤマグループの「理念と哲学の手帳」を読み返し、自分が何のために働くのかを考えてみてください。「1年の計は元旦にあり」と言われるように、1年の始めにしっかりと目標・計画を立てることが確実に成長するための秘訣です。今年も社会のお役に立てるよう、新たな目標を掲げて全社員で価値観の統一を図り、全力で業務に取り組みましょう。

 お正月には、今年の誓いを立てるため初詣に行った方も多いと思います。私は神社が好きで、一年を通じてよく神社へ参拝します。先日は施設の見回りで吉岡部長と下関市の長府を通った際、豊功(とよこと)神社という神社が目に留まり、何かふと心に感じるものがあって参拝することにしました。そこで、たまたま境内にいた宮司さんと目が合ったのですが、驚いたことに私の顔を見た宮司さんの方から「内山さんではありませんか?」と声をかけていただきました。

 初めて行く神社の宮司さんがなぜ私の顔を知っていたのか、不思議に思って話を聞いてみると、意外なつながりがわかりました。

 以前、私が下関市にある社会福祉法人「さわやか会」の理事長を務めていた際、その法人が運営する有料老人ホームの職員だった石本くん(現・さわやか倶楽部取締役)から提案があり、外出できない入居者様でも初詣ができるように、施設の中に神社を作ることにしました。最初は職員たちが手作りで段ボールなどをうまく加工し、人が通れるほどの大きな鳥居や祠、賽銭箱などを作ってくれていました。これが入居者様にたいへん好評で、それなら一年中いつでも神様にお参りができるよう本物の神社を作ろうと私の方から提案し、施設内で遷座祭を行っていただきました。もう20年近く前のことになりますが、その時に施設へ来ていただいた宮司さんがこの方で、当時の理事長として遷座祭に参加した私の顔を覚えておられて声をかけてくださったということです。

 人はどこでいつ巡り合うかわからないものです。今回の不思議な再会も神様のお導きだと思います。人とのお付き合いをこれからも大切にしようと誓いを立て、感謝とともに下関を後にしました。

【来たるべきチャンスに備える】

 今年の干支は「壬(みずのえ)寅(とら)」。「陽気を孕(はら)み、春の胎動を助(たす)く」と言われます。母親が子どもを産むために毎日体は変化し、出産に備えます。植物は美しい花を咲かせるために、暑い日も寒い日も栄養を蓄えます。母も、植物も、その時が来ると地道に備えていたエネルギーを使い、それぞれの目的のために全身全霊を捧げるのです。だからこそ、子どもが愛おしく、草花の息吹が心地よいのです。

 私たちの仕事においても、まずは「目標を絶対に達成させる!」という意欲が必要です。そして日頃から地道に自分磨きを行い、チャンスが来た時にすぐ行動できる力を養う必要があります。まだまだ、新型コロナウイルスに対する注意は必要ですが、こんな時だからこそ確実に次の一手を打つことができる実力を蓄え、いずれ必ず来るアフターコロナの局面で大きく飛躍できるように準備をしましょう。

 また、年末年始においては、各現場においてお客様の喜びや生きがいのために休まず働いてくれた職員がたくさんいます。本当に感謝しています。いつも仲間がいて、お互いに助け合って仕事ができることに感謝の気持ちを忘れず、より一層社会に貢献できるよう皆で切磋琢磨していきましょう。

ウチヤマグループ会長 内山文治