さわやか愛の家しものせき館(山口県下関市)
センター長 阿南(あなみ) 真奈美 さん
結婚を機に専業主婦となり、子育てをしながら、コンビニや事務用品を取り扱っている会社の事務員としてパートをしていました。娘たちが大きくなるにつれ、将来は「人の役に立つ仕事に就いてほしいな」と考えるようになり、私自身も「自分の持っている資格を活かし、誰かの役に立てる仕事をしてみたい」と、娘たちの進学を機に転職をしようと考えました。そんな時、求人誌で放課後等デイサービスという仕事があることを知り、さわやか俱楽部の面接を受けました。
日々の支援を通して、子ども達や保護者様、職員さんと色々な思いや感情を共感する場面がたくさんあります。時には上手くいかず悔しい気持ち、できた!うれしい気持ち、またやりたい!弾けるような楽しい気持ちなど、支援者ではありますが、子ども達が私たちの支えになってくれていることを実感したときにとてもやりがいを感じると共に、子どもたちの貴重な今という瞬間に関われていることに心から感謝しています。
毎月各家庭に、事業所のお便りと一緒にサービス改善ハガキを配布しています。共働きのご家庭が多く、保護者の方々とゆっくりお話できる機会も多くはありませんが、ご家族のニーズも伺いながら可能な範囲で対応したいとの思いがあり、気軽にご意見やご要望をいただける環境づくりをしていました。そんな時にいただいたハガキの中に「いつも手を差し伸べてくれるスタッフの方々の笑顔にホッとします」と書かれており、大切なお子様を安心して預けていただけているのだと嬉しくなりました。
コロナ禍でなかなか外出ができない中、事業所内で職員と一緒にできる活動を考えてきました。「体験・体感・体現」をテーマに事業所運営をしている愛の家しものせき館において、体験活動が思うように進められなかったこの2年間は試行錯誤の日々でした。今後はwithコロナの社会動向に合わせながら、子ども達の社会参加に向け、地域交流も目的とした体験活動を計画していきたいと考えています。
プライベートでは手芸が好きで、昔は娘たちのためにフェルトのおもちゃや洋服、小物などを作っていました。最近は作る機会も少なくなりましたが、自分の欲しいものや使いたいものを中心に作っています。
一昨年、次女が不登校気味になってしまった時に、退職することも考え、岡サブマネジャーと市丸統括に相談しました。お二人からは「続けたいと思ってくれているなら、続けられる方法を一緒に考えよう」と提案していただき、勤務時間の変更や働き方の工夫等を考えていただきました。おかげで、仕事と家庭、子育てとのバランスを取って娘にも寄り添いながら働くことができています。その娘もこの春、高校生になり、日々悩みながらも今を楽しんでいます。私が「働く」ということを諦めなくていいように、私の思いに寄り添い、一緒に考えてくださったお二人に感謝すると同時に、さわやか倶楽部に入社してよかったと改めて感じた瞬間でした。
センター長としてはまだまだ未熟ですが、これからも一生懸命、業務に取り組み、多くのことを学びながら、社会貢献していきたいと考えています。