ご家族様からの感謝の言葉~2022年9月 会長賞

今回は、さわやかさかのいち館(大分市)の入居者様のお孫様より感謝のお手紙をいただきました。

さわやかさかのいち館(大分市)
入居者様のお孫様より

~ さわやかさかのいち館の職員さんへ ~
いつもお世話になっております。
先日は祖母の写真をお送りいただきありがとうございました。
祖母がハガキを読んでいる姿やその表情を見るのは初めてのことだったのでとても感動しました。
父・母・姉にも写真を見せたところ、みんな喜んでくれました。
私が祖母にハガキを書くようになって15年ほどになるでしょうか。
気が向いたときに書くので間が空くこともありましたが、おおむね月に1度数枚のハガキに近況などをしたためてきました。
不思議なことに、それだけ送っても祖母からの返信をもらったことは一度もありません。
ただおしゃべり好きな親戚からはよく教えてもらっていたのです。
「手紙が届くたびに、近所や華道のお弟子さんにまで見せている。本人は照れて言わないけど、何度も何度も読み返している」と。
祖母が喜んでくれているのがわかればそれで充分でした。
そもそも私は、学校から帰った子供がランドセルを背負ったまま親に話すように、自分の何気ない日常を、嬉しかった出来事を祖母に伝えたかっただけなのです。
私も家族も祖母のことがとても好きです。
祖母が見せる凛としたたたずまいが、労をいとわず料理を美味しく作り上げる志向が、周囲の人への温かく細やかな気遣いが、少々辛口すぎるトークが、私たちは大好きなのです。
私は手紙の力を借りて、次に会う時まで祖母にとって「見知らぬ誰か」ではなく、「よく知る孫」でありたいと思っています。
昨今のコロナ禍の影響で、施設職員の皆さんには普段以上にご苦労されていることとご拝察いたします。
そのような中でも今回の写真送付のように、入所者の家族にまで温かな気配りを頂ける職員さんがいらっしゃる「さわやかさかのいち館」さんであればきっと祖母も普段から親切にしていただけていると想像でき、とても安心しました。
これからも祖母にハガキを送りますので、またお渡しいただけますと幸いです。
このたびは本当にありがとうございました。

<施設からのコメント>
 ご本人様が入居されて間もなく、東京在住のお孫さんより手紙やハガキが届くようになりました。また手紙と一緒にひ孫さんの写真なども入っていました。ご本人様は手紙や写真を嬉しそうに目を細めて見ていましたので、その嬉しそうな表情を写真に撮ってお孫さんに送らせていただきました。
 その後もお孫さんやお孫さんの奥様、甥御さんなどからもお便りが届き、その都度ご本人様のご様子の写真を送らせていただいています。昨今は冷え切った家族関係が取りざたされている中で、ほのぼのとした温かい家族のあり方を教えていただいているような気がします。
(施設長・内田 安則)

※お手紙はご家族様の許可を得て掲載しています。