産んでくれて 育ててくれて ありがとう ~2022年12月

さわやか愛の家かんだ館(福岡県京都郡)
児童発達支援管理責任者
相良 友美 さん

 私は福岡県北九州市で産まれました。長女として生まれ、両親と年の離れた弟と4人暮らしでした。子供の頃から大きな病気ひとつすることもなく、現在に至っています。

 小さい頃はおとなしく人見知りの性格でした。地元の学校で自宅から通学できる場所を選び、進路を決める際は母に相談してアドバイスをもらい、最終的には自分で決断しました。両親ともども、文句ひとつ言わず好きなようにさせてもらい感謝しています。

 24歳の時に家を出て結婚・出産を経験し、子育てをしている中で、自分が子供の頃に母に対して辛い思いをさせたことや「苦労させたんだろうなぁ」と思うことなど、自分が同じ立場になって気づかされることが多くありました。何事も経験してみないと分からないことがある、ということを今さらながらに痛感しています。

 お母さんは、気持ちのやさしい人です。どんなことがあっても私を受け入れ、自分のことより子どもたちや孫のことを気にかけ、いつも心配してくれています。お父さんは、無口で厳格で、とても働き者です。現役を引退した今でもお米を作ったり野菜を育てたりしています。

 そんな両親ですが、年々歳を重ねるごとに小さくなってきたように思えます。お母さんは最近物忘れがひどく、本人も「年をとったね~、あなたがしっかりしとるから頼りになるよ」と弱音を吐くようになりました。親孝行は元気なうちにして後で後悔したくないと思い、今はできるだけ連絡を取ったり実家に帰ったりしながら様子を伺っています。

 私の願いは、両親に元気で長生きしてほしいです。たくさん苦労や心配をかけた分、これから少しでも恩返しをしていきたいです。本当に本当に、お母さんとお父さんの娘に産んでくれてありがとうございます。