さわやかあおい館（静岡市）
介護リーダー 大塚 彩香 さん
私は、2人姉妹の末っ子として横浜で生まれ、3歳の時に静岡へ引っ越しました。
小さなころの私は、やんちゃな性格の姉と比べて、元気ながらも聞き分けの良い子供だったと両親から聞いています。中学のころからは、学校よりも友達と遊ぶことが楽しくなり、少し学業が疎かになることもありました。
そして15歳の時、友人と乗っていたバイクで事故を起こしてしまいました。頭部を強く打ってくも膜下出血になり、3日間も意識がない状態でした。両親には大きな心配と迷惑をかけてしまいました。母は毎日欠かさずお見舞いに来てくれました。家事もありながら仕事もしていたので、当時は本当に大変だったと思います。食事が取れるようになると、私の好きなものや栄養を考えた差入れを毎日持ってきてくれました。懸命に尽くしてくれる両親からもらった「生きていてくれてありがとう」の言葉は、今でも忘れられません。
その後は無事に回復して退院することができ、大きな障害等も残らず今も元気に過ごせています。事故を通して両親の私への思いに触れ、心配をかけていた生活を見直す機会になりました。
初めての就職は、アパレル関係のお店で働きました。その後は酪農に興味を持って北海道に行き１年くらい働いていましたが、あまりに寒かったこともあり、また静岡に戻って薬局事務など様々な仕事に挑戦しました。体を動かすことが好きだったことから介護の仕事にも興味を持ち、2019年11月からさわやかあおい館に勤めることになりました。
最初は右も左もわからないまま体当たりで挑戦を続け、早いものでもうすぐ4年が経ちます。日々の仕事は、体力的にも精神的にも大変ですが、利用者様の優しい笑顔に毎日癒されています。昨年には介護リーダーを任されることになりました。同じ時期に介護福祉士の国家試験もありましたが、周囲の支えもあって何とか仕事と勉強を両立し、無事に合格することができました。
これまでを振り返ってみると、両親から優しさや思いやりをたくさん与えてもらい、姉妹や親族、友達など多くの方々に支えられてきました。そんな気持ちを私が関わる方々へお裾分けできるように、これからも得意の体当たりで頑張ります。
改めてお父さん、お母さん、こんな私ですが「生んでくれて、育ててくれて、たくさんの優しさをありがとうございます。」