さわやかむなかたのもり(福岡県宗像市)
佐藤 実果 さん
私が小さいころ、事情があって両親は離婚しました。それから、母は女手一つで、二人の兄と私を育ててくれました。
母は看護師という仕事がら、夜勤や休日の出勤もあり、母が仕事で不在の時はいつも私たち三人分の食事を用意してくれていました。私は二人の兄がいたのであまり寂しいと感じたことはなかったのですが、母はきっと辛い思いをしながら仕事に向かったと思います。母は仕事熱心で勉強好きで、看護師資格以外にもたくさんの資格を取り、今は、看護部長として頑張っています。
高校時代に、ボランティア活動で高齢者の方々とふれあう機会があったことと、母の勧めもあって、介護の仕事につくことにしました。高校3年生の時にむなかたのもりで実習をして、卒業と同時にさわやか倶楽部の一員として働くことになりました。新人研修の時、母は私が一人で行けるようにと、福間町の自宅から本社までの道順を、バスと電車を使って事前に一緒に確認してくれました。
入社して4年目、介護の仕事はまだまだ難しく、覚えることがたくさんありますが、周りの職員の方たちの協力、指導と、利用者様の笑顔を励みに頑張っています。入社した時から「挨拶と笑顔がいいね」と皆さんに言っていただいています。「人の悪口は言わない、いつも笑顔で」というのが母の教えです。そんな母を尊敬し、誇りに思います。これからも、母の教えを大切にしながら、毎日を過ごしていきます。
お母さん、これからもいろいろ迷惑をかけると思いますが、温かく見守っていてください。これからもっと親孝行できるように頑張っていきます。お母さんの子どもで良かったです。お母さん、産んでくれて、育ててくれてありがとう。