さわやかさくらのもり(秋田県秋田市)
夏井 麻里衣 さん
私は母のお腹から出たくなかったのか、予定日よりもずっと長く居心地の良いお腹の中に居座り、さすがにそろそろ…と陣痛促進剤を使用したようで、ついに外の世界に出ることになりました。3月に生まれたので、同じ学年でも4月生まれの子と比べると1年近くも違うため、体格や能力が劣ってしまうと言われて母は少し不安だったようですが、私はそう感じたことは一度もありません。なんせ母のお腹の中でゆっくりさせてもらったので、生まれた時には約5kg、当時の病院内で1番の大きさでした。また、小さい頃から頭の良い父や先に生まれた兄、人生の大先輩である祖父母から多くのことを学ぶことができました。おかげで、身長は学年で1、2位を争う高さで、勉強もそれなりに頑張ることができ、何不自由なくここまで成長することができました。今はむしろ3月生まれで嬉しいです。同級生の中で1番若く、得をした気分になれます。
高校を卒業し、私は大学進学のために地元の北海道を離れる決断をしました。両親や祖父母に最初は反対されましたが、最終的には応援してくれ、秋田で4年間を過ごしました。家族にはとても迷惑をかけたので、就職は地元へ戻りました。両親もとても喜んでくれ、これから親孝行するぞと意気込んでいましたが、結婚のためにまた秋田へ移り住むことになりました。そしてちょうどコロナ禍になり、帰省できずにもう少しで2年になります。二度も寂しい思いをさせてしまい、親孝行も全然できていません。そんな娘を遠くからずっと優しく見守ってくれる両親には、本当に頭が上がりません。
私もいつか両親みたいな親になれるように生きていきたいと思います。そして、帰省できた時には精一杯親孝行したいと思います。
お父さん、お母さん、いつもありがとう!