さわやか鳴水館(福岡県北九州市)の入居者様の娘様より感謝のお手紙をいただきました。
さわやか鳴水館(福岡県)
入居者様の娘様より
さわやか鳴水館の皆様へ
急に寒くなりましたが、忙しい毎日を過ごしておられると思います。なかなかコロナが収束しませんが、そんなコロナの大変な時期にも、ずっと母のお世話をしてくださって、ありがとうございました。
母が以前「いい所に連れてきてくれたねぇ」って言っていたので、私も安心して鳴水館にお任せすることができました。本当に助かりました。
少しばかりですが感謝の気持ちを送らせていただきたいと思います。どうぞお世話をしてくださった皆様でお分けください。
まだまだコロナは続きそうですが、これからも皆様のご健勝を心よりお祈りしております。
<施設からのコメント>
菅千恵子様は2018年8月に92歳で入居され、2022年5月13日に天寿を全うされるまでの約4年間を当施設で過ごされました。毎週娘様が持ってこられるお花を生けたり、個人で購入している新聞を読むのが日課でした。
2021年春頃から加齢に伴う変化が見えてきました。摂食量に波が観られるようになり、2021年4月には看取り介護としての意向を確認。生け花は中止し、代わりに居室へCDラジカセとCDを持ち込まれました。12月から新聞購読も中止。入居当初から指輪をされていましたが浮腫が段々と強くなり、2022年4月には指輪をご家族へ返却しました。
5月12日に主治医から、もう一度ご家族に今後の治療方針の確認をされました。「点滴は本人が嫌がるだろうから」とご本人のことを最優先に考えられた選択をされました。そしてこの日の深夜に、菅様は静かに天寿を全うされました。
娘様から丁重な手紙とお菓子をいただいたことで、職員から色々な思い出話が出ました。
「ご主人との馴れ初めや、旧姓、昔住んでいたところの話をよくしていた」
「何気ない言葉の選び方や話し方に、上品さがにじみでていた」
「しゃべらなくても自分を持っていて凛としていた。人を傷つける言葉がなかった」
「“美味しい”と笑顔で食べていた。その声がとても女性らしくて素敵だった」
「かわいい婆ちゃんになるには、どうしたらいいの~?」って聞かれたことがあった。
「あなたたちも大変だわね」「ありがとう」と介助の度によく言われた。
「亡くなった日も“ありがとう”と言ってくれた」
など、心が温かくなるエピソードや私たちが学ぶべきことがたくさんでてきました。
菅様の生き方や、ご家族様の心配りに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
(さわやか鳴水館職員一同)