さわやか倶楽部では、介護現場での業務効率化をテーマに、九州工業大学と共同でアプリの開発及び実証実験を進めています。3月26日には、九州工業大学主催の『AI 今変わる介護看護現場セミナー』がオンラインで行われ、プロジェクトを担当する石本取締役が講師として参加し、これまでの取り組みを発表しました。さわやか倶楽部の本社や全国の介護施設からも、職員が画面上で視聴しました。
株式会社さわやか倶楽部
石本 将宏 取締役
九州工業大学との5年間の実証実験を振り返り「介護×IoT=Wow 未来の介護を想像する」というテーマで講演させていただきました。
最初は介護職員のポロシャツに小型のセンサーを付け、スマートフォンで業務の記録を残し行動分析を行う実験を行いました。そこでわかったのは、介護記録を手書きで記入するのに、1日の業務のうち12%もの時間をかけているということでした。
「入居者様の人生を支えるためにもっと時間を使えたら…」そんな思いを実現するため、九州工業大学と協同でIoT機器(スマートフォン・タブレット等)を使った介護記録アプリの開発が始まりました。
そうして誕生したのが「FonLog」というスマートフォンアプリです。AIによる自動記録機能が搭載され、スマートフォンに内蔵されているセンサやこれまでに収集した介護記録データから、未来の介護記録を予測し自動で表示させることもできます。さわやか海響館で行ったテストでは、手書きの場合と比べて約8分の1の時間で記録を行うことができるようになってきています。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、介護業界も非常に厳しい状況にあります。しかし、私たちは様々な経験をしながら困難を乗り越え、確かに成長していると感じています。IoTやAIなどを活用すれば、介護の仕事はさらに進化できると感じました。
今年4月には、さわやか倶楽部の11施設で 「FonLog」が 稼働します。お客様・社員が安心して毎日を笑顔で過ごすことができるよう、弊社に関わるすべての方の幸せに貢献できるように、今後も様々な取り組みを進めていきたいと思います。